年回法要
2021/10/15
年回法要(西明寺の場合)
年回法要は年忌、単に法事とも言います。地域によっては三時間ぐらいお勤めされる場合もあるそうですが、西明寺では基本的に開始から終了までで大体一時間で、25分から30分お勤めしたのち、少し時間を置き、その後15分ほど読経して最後に法話、というのが平均的な流れです。読経は、正信偈や新制の仏説無量寿経、観無量寿経、阿弥陀経などから組み合わせてお勤めいたします。
お焼香は後半でしていただいています。ご自宅の場合、お香とその入れ物(香盒)のご用意をお願いいたします。香盒がなければ小皿でも構いません。香炭もあればありがたいですが、なくてもこちらから持って行ってますのでご安心ください。お焼香の回数は我々本願寺派では一回が正式な作法です。
お蝋燭は一時間もつ長さのものをご用意いただければと思いますが、短ければ途中で付け替えますので問題ありません。
お飾り、お供えはお花、果物、お菓子が基本です。ご家庭のお仏壇の場合、お供えの台に小餅、上用饅頭をお供えすることも多いです。お寺で行う場合は小餅に代えてお米のパックをお願いしております。お花はお仏壇に仏花をお供えするほか、別に花瓶などに入れてもいいでしょう。お寺での場合は、高さ30センチほどの寸胴の花瓶に入れてお供えするので、長いままで持ってきてください。(お花屋さんで、お寺で法事するとおっしゃれば、対応してくださいます。)一つでも一対でも構いません。
施主様のご自宅でお勤めする場合、お茶出しのタイミングを気にされる方がありますが、結論から申し上げますと「いつでも構いません」が正解です。到着時、中休憩時、終了後といつお出しいただいてもおいしくいただいております。三度とも出してくださってもいいですし、どれか一回でも構いません。施主様のご面倒でないタイミングでお出しください。
服装は施主様がお決めになってください。内々でされる場合は平服の場合も多いです。
年回法要は故人を偲ぶと同時に、故人をご縁に仏法と出遇う場です。亡き方から願われている私のいのちであったことを知り、自分のいのちの行き先を確かめる場としていただければと思います。