住職のひとりごと13

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大阪市港区西明寺 住職のひとりごと13

2020/09/12

大阪市港区西明寺 住職のひとりごと13

自立

本願寺新報9月1日号で、僧侶であり児童養護施設長でもある堀浄信師が自立について次のように書いておられます。

 

「児童養護施設の目的の一つは子どもたちの『自立』。社会の一員として生活できるように育むことです。よく勘違いされますが、自立とは『一人で生きていくこと』ではありません。人は一人では生きていけません。困ったときに『助けて』と言える『優れた依存』が自立には大切です。愛着に関する専門家のジョン・ボウルビィは『人生に何度となく訪れる危機に立ち向かうためには、心理的な安全基地が必要だ』と言っています。」

 

親が子どもの自立を願うなら、資格を取らせることや手に職をつけさせることを考える以前に、家庭がその子どもにとって心から安心できる場所であるかどうかを考えてみることが大切です。

安全と思える場所があって初めて、安心してそこから足を踏み出していくことができるのです。

 

あなたは一人ではないということ、ここは安全安心な場所だということに子どもが気づけるように親は接していく必要があります。そう、阿弥陀様が私に呼び掛けてくださっているように。