大阪市港区西明寺 住職のひとりごと5

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大阪市港区西明寺 住職のひとりごと5

2019/07/17

今回も児童虐待に関してです。

 

子どもを虐待する親は、子どもが言うことを聞かないからしつけとして懲らしめただけだ、と言うことがあります。さらには、子どもが出来が悪いから自分が厳しく叱らなければならない、子どもがちゃんとしていれば叱らなくてもすんだ、逆に自分の方が迷惑している、とまで考えることがあるようです。

 

子どもの方は、そんな親の価値観、態度にさらされ続け、時に過剰に適応して「よい子」を演じたり、逆に無気力になったり、また、自分より弱い者に暴力をふるったり、と様々なひずみが生じます。

客観的に見れば、親の側の問題は明らかですが、当事者はなかなかそこに気づくことができずに事件や事故につながることもあります。

 

自分の子どもの態度、言動、生活に問題を感じる場合、親である自分が子どもを無条件に肯定できているか、振り返ってみることが必要です。子どもに安心と信頼を与えられているかどうかを問題にしなければなりません。子どもが何を求めているのかに敏感になることが親としての責務です。