大阪市港区西明寺 住職のひとりごと15

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大阪市港区西明寺 住職のひとりごと15

2020/11/13

大阪市港区西明寺 住職のひとりごと15

児童虐待防止推進月間 オレンジリボンキャンペーン

11月は児童虐待防止推進月間(オレンジリボンキャンペーン月間)です。

 

子どもを虐待する親は自分が虐待しているという自覚がなく、その多くが自分の言動は教育やしつけの一環だと信じています。また、体罰、暴言、暴力、しつこい否定・批判を行いながら、自分を怒らせる相手が悪い、言うことを聞かないから怒らなければならなくなる、と考えています。まず自身の言動が虐待であることに気づく必要がありますが、専門家によればポイントはその被害者意識から抜け出せるかどうかにあるそうです。NPO法人「女性・人権支援センター スッテプ」の栗原理事長は「変わりたいという目標を持ち、どうすれば変われるか方法が提示されれば人は変われる」とおっしゃいます。(2020.2.24朝日新聞)

 

このブログでも何度か書いていますが、子育てにおいては無条件の肯定が基礎にあらねばなりません。そこから外れた関係は子どもに悪影響を及ぼし、自身を含めた家族を苦しめることにつながると知ることが必要です。

 

虐待とまでは至らなくとも、つい子どもを叱り過ぎてしまう、という方には、教育評論家の石田勝紀さんが東洋経済オンラインに書かれた記事が参考になります。https://toyokeizai.net/articles/-/384596 「親の考え方が変わる➡親の感情が変わる➡子どもへの声かけや態度が変わる➡子どもが変わる➡親の気持ちがさらに変わる」というサイクルについて述べておられます。子育てにおいての悩みの問題がどこにあるのか、についても的確に指摘されています。

 

子育てのなかで、どうなりたいのか、変わるべきは誰なのか、変えることができるのは何なのか、よく考えてみたいものです。